2016/11/7特集

「家財」に地震保険をかけていますか?島野由香里


家財 new

秋も深まり、一年も終わりに近づいてきました。

 

今年は、4月に発生した熊本地震を始めとし、

最近では、10月に鳥取地震が発生するなど、

各地で大きな地震が相次ぎました。

 

被害の大きかった地域では、

生活の再建に苦労されている方々が、

まだ、たくさんいらっしゃいます。

 

当コラムでは、頻発する地震への備えとして、

「建物」にかける地震保険について

その必要性や詳細を掲載してきましたが、

今回は、「家財」にかける地震保険について

検証していきたいと思います。

 

◎「家財」にかける地震保険とは

「家財に地震保険をかけていますか?」と聞かれて

「もちろん、かけています」と答える方は、

決して多くはないでしょう。

 

家財にかける保険には、

家財火災保険」と家財地震保険」の2種類があります。

 

一戸建てで、「家財火災保険」をかけている世帯数は、

火災保険加入世帯数の60%弱。

家財地震保険に加入している世帯数は、

さらに少ないと言われています。

 

しかし、地震保険をよく調べてみると、

最も有効に活用できるものは、

この家財地震保険である、と言えるかもしれません。

 

その理由は、家財地震保険の損害認定基準にあります。

 

家財地震保険の損害認定基準

建物の地震保険に、損害認定の基準があるように、

家財の地震保険にも、もちろん基準があります。

 

以下の表を参考に、損害認定の例を見ていきましょう。

 

表 訂正3

 

 JPG 表2

査定時は、まず家財をA~Eの5種類に分類化します。

それから、それぞれの分類の中で、さらに細分化した品目に分け、

損害が生じている品目数を数えます。

(例えば、割れているお皿が、一枚であっても五枚であっても、

カウントは「食器が1品目」です。)

その数によって、分類ごとの割合(%)が決まります。

分類ごとの割合(%)を合算した合計が、損害認定の基準となります。

 

重要な点は、査定の基準となるのはあくまでも、

損害が生じた品目が「いくつか?」であって、

損害が生じた個々の「値段」や「購入時期」は、関係がないということです。

 

また、損害査定には「使用が不可能」ということが

定められているわけではないので、

目立った「傷」や「汚れ」などでも、カウントされる場合があります。

 

仮に、E(衣類・寝具類)以外のA~Dの4種類のうち

それぞれ3品目ずつが損害認定を受けた場合、

上記の表で計算すると

A(3%)+B(7.5%)+C(12%)+D(7.5%)

合計30%となり、

「半損」の認定を受けることになります。

 

※衣類・寝具類の損害認定は、複雑な為、ここでは説明を省きます。

※上記表の損害割合の数値は、参考値です。

 見直されることもありますので、詳しくは、保険会社に確認下さい。

 

建物の地震保険との違い

家財地震保険と建物地震保険との違いは、

上記の「認定基準」の違いに尽きます。

 

阪神淡路大震災で全壊した家屋や

東日本大震災で津波で流された多くの家屋に

「全損」という認定がされました。

 

一方、建築技術により耐震を強化し、

津波の被害がなかった熊本地震などでは、

建物は「一部損」の認定を受け、

家財は「半損」の認定となった世帯が多かったことが

わかっています。

 

実際に支払われる例

それでは、実際にどのように支払われるのでしょうか。

 

例えば、建物に保険金額1,000万円の地震保険をかけ、

一部損の認定を受けた場合、

支払われる保険金は5%の50万円。

 

これに対して、家財に保険金額150万円の地震保険をかけ、

半損の認定を受けた場合は、

支払われる保険金は50%の75万円となります。

 

あくまでも一例ですが、ひとつの目安として

知っておいて損はないかと思います。

 

 被害認定の際には、被害をしっかり申告することが重要です。

 正確に伝えることが難しい場合、可能であれば、

 スマートフォンやデジタルカメラ等で、

 被害状況を撮っておくことをお勧めします。 

 

◎まとめ

地震保険については、今回の家財も含めて

3回にわたり検証してきましたが、いかがでしたでしょうか。

 

地震の被害に対して、

建物や家財の地震保険にしっかり加入していても

100%完璧に備えることは難しいことです。

又、査定や認定で、納得できない場合もあるでしょう。

 

しかし、繰り返しお伝えしてきましたが、

「地震保険」の目的は、

あくまでも「被災者の生活の安定に寄与するもの」です。

そのことをよく認識し、保険内容を十分に理解した上で、

加入することが重要ではないかと思います。

 

 

埼玉の不動産、ハウス壱番館の島野でした。^^