2016/6/20特集

備えないともったいない!! 新築戸建ての地震対策!鈴木智


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先日、YAHOOのアンケートで興味深いものを見つけました。
それは、「地震」に関するアンケートで
対策は十分にしているか?というものでした。

 

2016年5月のアンケートで
47.2%の方が「多少はしているが十分ではない」、
また、45.1%の方が「必要性を感じているがしていない」と回答し
十分に備えている方が、わずか4.3%にとどまり
必要性を感じていない方が、3.4%という結果でした。

 

グラフ

実際に、地震に対して十分に備えるというのが
どの程度のことをいうのか、明確な基準はないのですが多くの方が、
十分には出来ていないという判断をしている事がうかがえます。

 

タンスが倒れないようにしたり、
食器棚の扉が勝手に開いて食器が落ちたり等、
そういったことに対する対応はしていても
十分には出来ていないという判断の多くが

 

「建物が壊れたらどうにもならない」

 

ということからきているようです。

 

たしかに、どんなに家の中での対応を行っていても
家自体が倒壊しては意味がありません。
その為、地震に対する対策といっても
何をすれば良いのか分からないという意見もあるようです。

 

また、4月に熊本で起こった地震では家自体は倒壊していなくても
倒壊の恐れがあるため入れないという事例も多発していました。
その為、地震の対策をする意味を感じない方もいるようです。

 

そこで今回は、新築戸建ての建物自体が
どのような基準で作られ、どのように地震に対して備えているのか?
について、簡単に触れてみたいと思います。

 

 

地震に対する基準

耐震基準…

現在ある建物の中で、耐震に対する明確な基準として
1950年に定められた建築基準法の中の耐震基準があります。
この耐震基準は1981年に改正されていて
改正される前と後で分けて判断する必要があります。

 

1950年より以前

基準なし

1950年~

旧耐震基準

1981年~

新耐震基準

 

この新耐震基準というのは具体的に言うと、
数百年に一度発生する地震(震度6~震度7)で倒壊しないもので
数十年に一度発生する地震(震度5強)で損傷しないものと定義されています。

 

現在の新築戸建てはすべて、この新耐震基準を満たしています。

 

 

耐震等級…

耐震等級とは、2000年に制定されたより良い住宅を建設するための
住宅の品質確保の促進等に関する法律、品確法に基づいて作られた
住宅性能表示制度の10分野のうちの一つを示す数値です。
簡単に言えば、家に対する通信簿、ということです。
(任意で認定を受けるもので、すべての住宅にあるわけではありません。)

 

1 :

地震に対する強さ

2 :

火災に対する安全性

3 :

柱や土台などの耐久性

4 :

配管の清掃や補修のしやすさ、更新対策

5 :

省エネルギー性対策

6 :

シックハウス対策・換気

7 :

窓の面積

8 :

遮音対策

9 :

高齢者や障がい者への配慮

10:

防犯対策

 

上記の内容について、
点数をつけて表示をする制度で耐震等級は、
1の地震に対する強さを表し耐震等級1~3まであります。

 

耐震等級1新耐震基準を満たすもの

耐震等級2…耐震等級1の家より1.25倍地震に対する力が強い家

耐震等級3耐震等級1の家より1.5倍地震に対する力が強い家

 

上記の、耐震基準でもあげたように
現在の新築戸建てはすべて新耐震基準を満たしています。
その為、たとえ住宅性能評価書を取得していなくても
最低でも耐震等級1は満たしていると言えます。

 

 

地震に対する対策

新耐震基準を満たすために

 

耐震構造

制震構造

免震構造

 

という形で地震への対策を行っています。
建売の新築戸建ては主に耐震構造で作られています。

 

 

耐震構造…

地震が起きて、その揺れを受け止めても
壊れないように太く頑丈な柱や梁、耐震金物、耐力壁を用いて作られたものです。

 

壊れないように強く作られてはいますが
あくまで壊れないのが大前提であり
揺れ自体を吸収するものではないため大きく揺れ動くことになります。

 

 

制震構造…

地震が起きて、地面が揺れても
建物の壁や柱などに取り付けたダンパー(制振装置)がその揺れを吸収し、
建物自体の揺れを20%から30%程軽減させるように作られたものです。

 

耐震構造に比べて、家の中の揺れも軽減することが出来るため
家具の転倒などが少なくなりますが、若干費用が高くなります。

 

 

免震構造…

地震が起きて、地面が揺れても建物の下(基礎と建物の間に)に
設置した免震層(建物を支える鋼板と、揺れを吸収するゴムで出来た層)
その揺れを吸収し、建物自体の揺れを大幅(40%から60%)に
軽減させるように作られたものです。

 

耐震構造に比べて、家の中の揺れも非常に少なくなり
家具の転倒も少なくなりますが、費用が高くなります。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

 

建物がどのような形で地震に対して備えているか
おおよそイメージをつかんでいただけたでしょうか?

 

 ポイントをまとめると、現在の新築一戸建ては

 

1:震度7の地震がきても倒壊しない

2:震度5であれば家自体の損傷もない

3:耐震等級には1~3あり、表示がなくても耐震等級1と同等である

4:耐震等級2で1よりも1.25倍、耐震等級3で1よりも1.5倍地震に強い

5:耐震、制震、免震構造があり、建売は主に耐震構造である

 

と、なります。

 

建物の倒壊の心配が少なく
また、仮に地震が起きても家に入れないという事が
現在の基準からは考えにくいことがご理解いただけたでしょうか?

 

このような状況であれば、家具の固定を行うだけでも
十分な対策といえそうですね。

 

建物が倒壊したら意味がないと、初めから諦めて
地震に対して備えないというのが
逆に、備えないともったいないという判断に変わることを願って…

 

埼玉の不動産 ハウス壱番館の鈴木でした^^

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